構造が煩雑になるという欠点があった <物理・燃料・エンジン>

推進剤の供給方式・液体燃料ロケットのエンジンは、燃焼室、噴射器、点火器、ノズル、ポンプ、タービンなどの部分からなっている。

一般に固体燃料ロケットより部品点数は多くなる。液体燃料ロケットでは、高圧の燃焼室へ推進剤を送り込まなくてはならないから、何らかの方法で推進剤に高圧を加えなくてはならない。

極めて簡便な手法としては高圧の不活性なガスをタンクに送って推進剤を加圧するガス押し法があるが、ガス押し法では高い圧力を得にくいため、より高性能のエンジンではポンプで推進剤を加圧するターボポンプ法がとられる。

このときポンプの駆動力を得るにはいくつか方法がある。V2ロケットではロケットの推進剤の他にポンプの駆動用動力として過酸化水素と過マンガン酸ナトリウム溶液を用いており、それぞれ専用タンクに納められていた。

両者が混合されて発生する水蒸気がタービンを駆動し、連結された推進剤ターボポンプを駆動した。

この方式では推進剤以外のタンクを必要として構造が煩雑になるという欠点があった。
update:2010年03月05日